参加レポート ”バックカントリースクール by KINTOUN”

Kintounバックカントリーガイドさん主催の『バックカントリースクール』に参加してきました!

主催:Kintounバックカントリーガイド
コース:ベーシックスキル1

日時:2023年1月9日-10日
場所:かぐらスキー場および神楽ヶ峰バックカントリーエリア
メンバー:Sや君、Sんや君、H君、DJ、Yoshi

今回参加したのは、ベーシックスキル1というコース。
単なるレスキュー講習ではなく、良い雪をすべるための活動計画の立て方やハイクの際のルートファインディングなど、より実際のバックカントリートリップに役立つ内容です。

実際にバックカントリーをしながらの講習なのでパウダー滑走もできちゃうところがポイントです。

DAY1 かぐらバックカントリー&ビーコン講習など

8日深夜に岐阜・美濃インターに集合し、Sや君のハイエース1台に5名で乗り込んで出発!

豊田飯山インターで高速を降り、下道利用で朝6時ごろかぐらスキー場(みつまたステーション)へ到着。

今回の『バックカントリースクール』の主催のKintounバックカントリーガイドの峰岸さん、そして他の参加者の方と合流し、ロープウェー、ゴンドラ、リフトを乗り継いでゲレンデ上部へ移動。

活動計画の確認

まずはレストハウスでブリーフィング。

登山届などを記入して、バックカントリーをするにあたっての当日出発前の確認事項や確認方法のレクチャーを受けます。地図や天気予報をチェックして活動計画をグループで共有したらいざ山へ。

ゲレンデトップへとつながる5ロマを降りるとそこには入山ゲート。
ビーコンチェッカーが設置してあり、係員の方のチェックを受けてバックカントリーエリアへと入ります。

Day1 ガスガスのかぐら

埋没者捜索トレーニング

ハイクの準備を終えた後、少し移動してまず行ったのはビーコントレーニング。
一人づつ順番に雪の中に埋められた2つのビーコンを捜索します。

ビーコンの特性、プロービングの方法などを聞き、実際に捜索をする中でアドバイスを受けたりコツを教えてもらいながら実地訓練です。

ルートファインディング&滑走

一通り練習が終わったら、中尾根方面へとハイク開始。

当日の天候はガスガス。視界は数十メートル、目指す中尾根の頭は全くみえません。
参加者が交代で先頭を歩き、すぐ後ろから峰岸ガイドが道迷いをしないようなルートの取り方などのアドバイスをしてくれます。

到着したのはニセかぐら。ここで一本滑走です^_^

いくらか標高を落とし、中尾根の頭を目指して登り返し。
そしてお楽しみの滑走タイム。良い雪をすべらせて頂きました。

夜の部

宿泊は、Kintounさんで手配して頂いたロッジ・サンタハウス。
2人で一部屋、2食付き、お部屋も広くてとってもリーズナブル。

夕食後には振り返りと次の日の行動計画。
少々のお酒も頂きながら、雑談も含め色々な話を聞かせて頂きました。

DAY2 かぐらバックカントリー&グループレスキュー

2日目は朝一で行動開始。5ロマの始動にあわせて入山。前日とはうってかわって見事な晴天、目指す中尾根もはっきりと確認でき、青空のもと気持ち良くバックカントリーツアーとリスク管理スキルアップの練習ができました。

ルートファインディング

本日も、先頭を順番で交代してルートファインディングのアドバイスを受けながらハイク。
昨日とは違い、中尾根の頭を最短距離で目指します。

斜面のリスクを確認しながら、雪崩リスクの高いところは間隔を空けて一人づつ通過するなどの方法でリスク南里しながら進みます。

途中で積雪や天候の観察をしながら歩を進め中尾根の頭に到着。

滑走

はい、またまたお楽しみの滑走です。本日は日射のない中尾根の北斜面狙い。
みえているところは残念ながらギッタギタですが、峰岸ガイドにノートラックの良いところを案内してもらってまたまた良い雪をすべらせて頂きました。

グループレスキュー

気持ちよく滑走を楽しんだ後は、レストハウスで昼食をとりレスキュートレーニングです。

2グループに分かれ、実際に雪崩事故が発生した想定での練習です。
前日に教得て頂いた内容を復習しつつ、より実際に近い形でのグループレスキュー。

こちらは一緒にバックカントリーを楽しむ仲間と練習ができたことは本当に有意義だと感じました。

ショベリング

グループレスキューを終えた後はショベリングのみの練習。アドバイスを受けながらせっせと雪を堀りました。
やっぱり実際に掘ってみることでわかることがたくさんあります。

受講を終えて

2日間の講習を終え感じたことは、リスク管理スキル向上には回数をこなして自分に定着させることの大切さ。
また、レスキュー技術も日々更新されているため、やはり定期的な受講や練習が大切だなと再認識をしました。

そして、今回は一緒にすべる仲間と受講したことで、こうしたリスク管理スキルの共有ができたことが本当に有意義だったと感じています。

しっかりと学ぶためには、みっちり訓練という講習の受講も必要かと思いますが、バックカントリーを楽しみながらこういった形での講習も、学びのきっかけとしてあるいは定期的な練習のためにとても有効だと思います。

また、フィールドや斜面のチョイス方法、活動計画の立て方、そのために何をどうチェックしたら良いのかなども学べる点が、単なるレスキュー講習と異なり実際のバックカントリートリップに応用しやすい内容でした。

ガイドツアーを利用して経験を積みながら、いずれは自分たちだけでもフィールドに入ってバックカントリーを楽しみたいという方にぴったりの内容だと思います。

他の参加者の方などとの新しい出会いも講習やガイドツアー参加の魅力のひとつですね。

Kintoun バックカントリースクール

Kintounさんでは、今後も複数のエリアでバックカントリースクールが開催されます。

ぜひ皆さんも、いつも一緒にすべる仲間と参加してみてください。

『良い雪を横目に1日講習はちょっとな・・・。』という方でも、バックカントリーツアー+αな感じで受講できるので仲間も誘いやすいのでは?

ベーシックスキル2参加者募集

僕自身は、3月に谷川岳エリアで開催されるベーシックスキル2へ参加できないかなと検討中です。
誰かご一緒しませんか?

内容的には、アイゼンとピッケルの使い方やビバークの方法とのこと。
より遠く、より標高のある斜面を狙いたい人や、登山要素の強いバックカントリーを楽しみたい人に役立つ内容だと思われます。

ご興味のある方はぜひご連絡ください。乗り合わせで行きましょー^_^

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