G3の新しくなったスプリットボードにぴったりのスキン(シール)のご紹介です。
2種類のタイプ
G3からはスプリットボード用にグリップ力が高いハイトラクションモデルとグリップ力とすべり性能のバランスを重視したノーマルモデルの2種類のスキンが発売されています。【G3】Alpinist Splitboard High Traction Skins(アルピニスト スプリットボード ハイ トラクション スキン)
定価23,500円 → スピリットプライス
【G3】Alpinist Splitboard Climbing Skins(アルピニスト スプリットボード クライミング スキン)
定価22,350円 → スピリットプライス
また、ノーズとテールのコネクターも、ボードの板にはめやすい形状になっているので、スプリットボーダー、特に初心者ならスキー用のシールを加工するより圧倒的に簡単で手間いらずでおすすめです。
シール本体のほかに、ケース、スキンセーバー、専用カッターが付属しています。
ノーマル or ハイトラクション
さて、ノーマルかハイトラクションのどちらを選ぶか。
シール歩行初心者の方ならおすすめは文句なしでハイトラクションです。
シール歩行にはちょっとコツがあります。コツを覚えるまでは、同じ雪質の同じ斜面でもしっかりとシールをきかせられるベテランと同じようには登れません。
特にスノーシューでバックカントリーを楽しんでいたスノーボーダーはスノーシューでのハイクの癖がついているのでシール歩行に慣れるのに少し時間がかかります。いちいち足を持ち上げて歩いたり、斜度がある斜面でもついつい直登に近いラインを歩こうとしたり。*経験者は語る^_^;
ハイトラクションなら登りで足がスリップしにくい
中でもシール歩行の初心者が困るのがハイクの時にシールが効かずにずるずるとすべること。他の人と同じように歩いているつもりなのに、斜度のあるところでは自分だけ足がずるずると滑ってムダに体力を使いどんどんと先行者から遅れていきます。
特に急斜面でジグをきって歩いている際の方向転換(キックターン)の時に足がすべると最悪です(T T)
先行者から遅れるだけでなく、雪面を荒らして後ろの人まで歩きにくくなってしまうという、そしてあせればあせるほど足がすべってどんどん体力を失ってしまいます。
ガイドツアーに参加しているお客さんの中には、ガイドさんに体を支えてもらったり、板を抑えててもらったりなどしないと歩けなくなっている人を見るのも珍しい光景ではありません。
もう一点、スプリットボード初心者にとってはハイクの途中で下りが出ると緊張の場面となります。スキーヤーなら左右の足にばらばらに板がついているのが当たり前なのでススっと滑っていけますが、ボーダーにとっては未知の世界。しかもヒールが板から離れるので最初から上手に滑れる人はまずいないと思います。ハイトラクションスキンはすべりが悪い分スピードが出にくいので初心者の恐怖をやわらげてくれるように思います。
というわけで、スプリットボード初心者はまずはグリップ力の高いハイトラクションタイプを選んでください。
スキンは登るための道具です。まずは登る性能に優れたタイプでしっかりと登れるようにすることが大切です。
ノーマルタイプのメリット
では、ノーマルタイプのメリットは。
ノーマルのスキンは、グリップが弱い分前方へ足を滑らせたときによくすべります。
例えば平地でアイススケートのように足を前へ送ったときにすべっていく距離が伸びます。またハイクの途中のくだりで緩斜面を降りるようなときにも距離がのびるのでラクができます。
つまり、ハイク時のくだりや平地での移動が多い長時間の行程でメリットが出ます。
もうひとつのメリットは、たいした差ではありませんが重量が軽いこと。ショートタイプで24g、ロングタイプで27gノーマルタイプの方が軽いです。(カタログ値)
スキンをしっかりと効かせて登れるようになったら、自分のスキルやフィールドを考慮してグリップとすべりのバランスが良いスキンを選ぶのが良いと思います。
長さと幅
ノーマルタイプとハイトラクションタイプのほかに、それぞれ長さの異なる2種類が用意されています。
テール側のベルトについているテールコネクターが簡単に動かせるようになっているので、対応範囲内で板にあわせてコネクターの位置を調整することで簡単に最適な長さにセットできます。調整幅は約16cmあります。
ショート or ロング
ショート:147~163cmの板に対応ロング:162~178cmの板に対応
160cmぐらいまでの長さの板なら迷わずショートを選んでください。ロングタイプではベルトを目いっぱい短くなるように調整してもテール側のクリップがきちんとひっかからないか、十分なテンションがかからずすぐに外れてしまいます。
板を目いっぱいシールで覆いたいという方なら、ロングを選んでベルトかシールのテールを加工することもできますが、特にこだわりがなければショートでいいと思います。
165cm以上の板については、カタログ推奨どおりのロングタイプで問題ないと思います。
注意して欲しいのは162cmから165cm程度の板の方です。板の形状によってはロングタイプを選ぶとベルトが一番短くなるようにコネクターの位置を調整しても十分なテンションがかからない場合があります。
幅
スキンの幅は140mmあるのでほとんどの板に問題なく合うと思います。カットも専用のカッターを使えば、自動的にちゃんとオフセットされてカットできエッジ部分を出すことができます。
スキンのカットはしたことがない人は最初緊張するかもしれませんが、専用のカッターを使えばそんなに難しくありません。コツはカッターをしっかりとエッジに押し付けながら切ることです。
それでも心配という方もいらっしゃると思いますが、当店で板とシールをセットでご購入いただければスキンのカットはもちろんします。板を店頭にお持ち頂ければ、スキンだけご購入の場合でもその場でカットします。往復送料がかかっても良いという方であれば板を送ってもらえばカットしますが、そこまでの費用をかけるよりは自分でトライしてみてもそんなに難しくありません。
ちなみに、エッジ部分を出さないようにシールをカットしたい方もいらっしゃるようです。そういった場合は普通のカッターナイフでエッジにそって切るか、シールをエッジの幅の分だけインナーエッジ側にずらしておいて専用カッターでカットすればOKです。
コネクター
改良されて今年から新しくなったコネクターはノーズ側もテール側も装着しやすくなっています。
普通の形状の板なら必ず直線となるはずのインナーエッジ側は可動せずに、モデルによって形状(曲線)がさまざまなアウター側はコネクターの部品が可動するようになっているので、以前のタイプに比べてスキンを装着しやすくぴったりとフィットします。
コネクターの幅が広いので外れにくいようにも思います。
ただ、スワローテイルの板などはテイル側のコネクターがフィットしない可能性もあります。例えばJONESのHOVERCRAFTやULTRACRAFTだとこのコネクターは使えません。
しかし、そういった場合も心配は無用です。コネクターをG3から発売されているツインチップコネクターに変えればうまく装着できます。
交換に加工などは必要ありません。コネクターをベルトから抜いて差し替えるだけです。
スキンへのテールコネクターの取り付けに加工が必要となりますがそんなに難しくありません。
ちなみに、以前のG3のスキンのテールについていたスキンテールクリップだと、HOVERCRAFTでの使用は可能ですが割った状態でのテールの形状が斜め(片流れ)形状になるのですぐにずれてきて簡単に外れてしまうので、やはりツインチップコネクターに差し替えるのがお勧めです。
ご購入案内
G3のシールのご購入は当店でお願いいたします。
スプリットボード用のみでなく、スキー用のシールもご用意いたしておりますのでよろしくお願いします。