過酷な環境下で使用されるスプリットボードバインディングは、メーカーやモデルを問わず使用中のトラブルはありえることです。
先日の白川郷バックカントリートリップ中に、同行の方のバインディングのパーツが破損して、ツアーモードが使用できなくなってしまうというトラブルがありました。
その時は、滑走して下山できる位置にいたためことなきを得ましたが、ツアーモードが使用不能になると自身の生命が脅かされる可能性すらあります。
スプリットボーダーにとって、バインディングの普段のメンテナンスとスペアパーツの携行は必須です。
トラブル事例と対策
以下ではトラブルの事例と対策をご紹介します。
Spark R&Dユーザーの方はご一瞥必須です!
スナップブロックの破損
2月4日の白川郷BCで発生したトラブル事例です。
バインディング本体のつま先のロック部分に取り付けられているスナップブロック(プラスチック部品)の一部が折れ損。
ツアーモードでバインディング本体から外れてしまいツアーモードが使用できなくなりました。
対策
スナップブロックは、パーツのみで販売されています。
ねじで固定されているだけなので簡単に交換が可能。
とても軽い部品なのでかばんへの予備の携行をおすすめします。
予備を持っていない場合の応急処置としては、スナップブロックを取り外して左右反転させることでも一時的にツアーモードの使用は可能になると思われます。(要検証)
また、ロック部分が削れてくるとゆるゆるになってしまいます。
ツアーモードインターフェイスにバインディングを装着した状態で、板をバックパックに取り付けて登行している際に、バインディングが勝手にはずれてしまったという事例の報告もありました。
チェックしてゆるいようなら交換を。
ツーリングブラケットビスの紛失
以前自分自身に起こったトラブルの事例です。
北海道遠征中、ハイクありのゲレンデサイドカントリーツアーの最中の出来事でした。
BCツアー中、気がついたらツーリングブラケットのネジがひとつない!
残りふたつもゆるんでいたため、まめに増し締めをしながらその日をやり過ごし、下山後にネジを購入しました。
対策
ツーリングブラケットには、ハイク時に継続的に負担が生じねじもゆるみやすいです。
取り付け時には、ネジロック剤を必ず使用し、毎使用前後の増し締め推奨です。
また、BC時にはねじの予備を携行しましょう。
標準のネジは皿頭のM6×10mmビスですが、ねじ頭の形状はボタンヘッド(トラスねじ)でも代替できると思います。
Backcountry kit
その他にも、ラチェットバックルの破損やバインディング本体に使用されているねじの紛失なども発生しています。
スパークユーザーの方は、スペアパーツやねじ一式がセットになったバックカントリーキットの購入と携行をおすすめします。
Spark R&Dねじ
スパークR&Dバインディングに使用されているねじの仕様や長さです。
ツーリングブラケットのネジ
・皿頭 M6×10mm
※インサートのビス深さが浅いボードへ皿頭M6×8mmなどで対応
※ねじ頭の形状は皿でなくても問題ないと思います。
参考:ツーリングブラケットのバージョン
現行(2021年1月現在)のツーリングブラケットのバージョンはV5です。
V4座繰りが深いため、一部インサートビス深さが浅い板にM6×10mmを使用すると長すぎて締まりきらない場合があります。
その場合はねじをM6×8mmに交換するか、座繰りの浅いV5ブラケットを使用することでしっかりと固定できます。
ちなみに、V5では2箇所が長穴に変更されており、板の穴位置の精度が低い場合(ずれているなど)に対応可。
V5ツーリングブラケットのみでの販売もしています。(オンラインストア商品画面はこちら)
ヒールレストのネジ
・皿頭 M6×8mm
PUCKSのネジ
・カントなし: 皿頭 M6×16mm
・カントあり: 皿頭 M6×18mm
備えあればうれいなし! バックカントリーは自然の山で行動するアドベンチャーです。
万全の準備でご安全にお楽しみください!
★スプリットボードやスプリットボードバインディングの購入は、スプリットボーダがてんちょのお店 ”BCショップスピリット” のご利用をよろしくお願いしますm(__)m
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