2024/25カラコラムバインディング ※勘違いが多すぎる・・。

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来季2024/25カラコラムのバインディングをご紹介します!

2024/25モデルのトピックとしてはスプリットボード用インターフェイスに大きな変更がありました。

KARAKORAM?

さて、まずはカラコラムを良く知らない方のためにご案内。

Brand history

カラコラムは、2008年に双子のスノーボーダーTylerとBryceによってアメリカワシントン州で創業され、2009年に ”Split30” というスプリットボード用のバインディングシステムをリリース。

2011年にはJONES SNOWBOARDSのジェレミー・ジョーンズとパートナーシップを結び、スプリットボード用のバインディングに磨きをかけています。

カスケード山脈のふもとに製造拠点をもつ生粋のスノーボーダーによるスノーボーダーのためのバインディングカンパニー。

プロダクトの特徴

カラコラムバインディングの大きな特徴は、ワシントン大学で機械工学の学位を取得した二人の合わせて30年にも及ぶ機械設計の経験を活かしてデザインされるメカニカルなデザイン。

その頑健でメカニカルなつくりから、当初は比較的重量が重く取り扱いにくい面もありましたが、現在では随分とブラッシュアップされ軽量で使いやすくなっています。

機能面での一番の特徴は、スプリットボードの ”ワレ感” が少ないこと。
スノーボードが上手な人ほど、スピリットボードの ”ワレ” に不満を感じやすいと思いますが、カラコラムは他のメーカーと比較して左右の板ががっちりと接合され ”ワレ感” の小ささを感じられるバインディングやクリップを提供しています。

ラインナップ

カラコラムバインディングのラインナップは大きく3つに分類できます。

ALPINE PRIMEシリーズ

スプリットボード用バインディング。
滑走時の気持ちよさとハイクに優位な軽量さを両立するモデルがラインナップされています。
Quiverを使用することによって一般的なスノーボードにも適合します。

PRIME CONNECTシリーズ

リゾート向けハイブリッド。
樹脂製シャーシでスキー場での快適な滑走を主目的としながらもスプリットボーディングにも使用できるハイブリッドなモデルがラインナップされています。

CONTINUUMシリーズ

一般的なスノーボード用のバインディング。
4×4やBurtonのチャンネル仕様の板で使うバインディングです。
こちらのシリーズはスプリットボードには適合しません。

RIDE MODE 3.0

2024−25karakoram bindings

2024/25モデルでの一番大きな変化は、ライドモードインターフェイス。
RIDE MODE2.0から3.0にバージョンアップ。

より小さい設置面積とより少ない素材で軽量化。
よりスムーズで迅速なモードチェンジが可能になりました。

アクティブジョイニングシステムが、スプリットボードを引き寄せ、足元をバネのようにボードへ固定するため、パッシブなスリップフィットのパック式のシステムにはないエッジへのダイレクトなパワー伝達と瞬時のレスポンスを実現。
さらに軽量なカーボンライドモード3.0も同時にリリースされます。

DROP-ONチェンジオーバー

ロックする前はルーズフィット、遊びが多めでセットが簡単。
ロックをするとガッチリ固定。

DIRECTパワートランスファー

ワイドなコンタクトポイントによるノーズ&テールへのダイレクトなパワー伝達。

SEAM-LOCK

特許出願中のシームロックにより、足元の接合部分の動きを排除。

カラコラムについて勘違いが多すぎる・・・。

現在のカラコラム、初期に比べてかなりの改善がすすんでいます。
昔のモデルしかご存じなくそのイメージのまま語る方も・・・。
知識のアップデートをお願いします。

誤解① カラコラムはモードチェンジに時間がかかる

初期のライドモードは、雪の詰まりに弱くきれいに取り除いてあげないとなかなかバインディング本体がはまってくれず、湿雪の際は特にモードチェンジに時間がかかることも。
RIDE MODE2.0でそれが大きく改善されました。
ライドモードに切り替える際はバインディング本体を軽くのせてパチンとロック。板を寝かせてようが立ててようが、トウサイドが手前だろうが奥だろうが、ポジションに関係なくバインディングを固定できるのでとてもスムーズで早いです。
板を合わせる際にもインターフェイスの間にある雪の逃げ道から雪が排雪される仕組みになっています。個人的には、現在では他のブランドと比較してもカラコラムが一番早くモードチェンジできると思っています。

誤解② カラコラムは重すぎる

以前のモデルは確かに重かった。ただし、現在は軽量化がすすんでいます。
特に本体部分とヒールカップの部分が一体化されたシャーシが採用されてからは劇的に軽くなりました。
スプリットボード用バインディングとして最軽量なモデルPRIME Xもラインナップされています。

誤解③ カラコラムは高すぎる

以前のモデルは確かに重かった。ただし、現在は軽量化がすすんでいます。
特に本体部分とヒールカップの部分が一体化されたシャーシが採用されてからは劇的に軽くなりました。
スプリットボード用バインディングとして最軽量なモデルPRIME Xもラインナップされています。
また、近年の値上げブーム!?においても値上がり幅が小さいため他のブランドとの価格差が小さくなっています。そして現在は廉価版としてお手頃な価格のモデルもラインナップされています。
また、近年の値上げブーム!?においても値上がり幅が小さいため他のブランドとの価格差が小さくなっています。そして現在は廉価版としてお手頃な価格のモデルもラインナップされています。

インターフェイス一式込み!
誤解④ カラコラムはトラブルが多い

カラコラムに限らずハードなコンディションで使用されるスプリットボードバインディングにはトラブルはつきもの。
ショップ運営の立場からお伝えしたいのは、他のブランドと比較すると持ち込まれるトラブルは比較的少ないということ。
カラコラムユーザーには、スプリットボーディングの頻度が多く1回の行動時間も長いヘビーユーザーが多いにも関わらずです。
特に、シャーシに亀裂が入り割れてしまうなどの本体部分の致命的な損傷などはほとんどありません。

誤解⑤ カラコラムはクランポンが効かない

ヒールリフター使用時にクランポンが効かない思っている方が多いようです。
カラコラムのクランポンは、つま先に近いところにつくこともありヒールリフターを使用している時でもちゃんと雪面にささります。
くわえて小さくてもよく効いてくれる横爪があるのがカラコラムクランポンの大きなアドバンテージ。がっつり効いて直登時もがしがし歩けます。

karakoramクランポン

こんなスプリットボーダーにおすすめ

  • できる限りスプリットボードの ”ワレ” を感じたくない
  • がっつり歩く行程が多いので頑丈なのが欲しい。
  • 何本もラップを重ねるのでモードチェンジは手早くしたい。
  • スプリットボートにがっつり取り組みたい初心者
  • スプリットボーディングの回数はそれほど多くなくても、行った時はできるだけ気持ちよくすべりたい

こんなご希望ならご予算をかける価値ありです。元がとれます。
スプリットボーディングの回数が少なく性能よりもコスト重視の方にはあまりおすすめいたしません。

2024/25おすすめモデル

PRIME X

一押しは、自分でも実際に使用しているPRIME X
karakoramの最軽量モデルです。
バインディング、ハイクの時は足のおもりです。昔、少年ジャンプの裏表紙の裏に載っていたトレーニング用の足首に巻くあれと同じです。
ストラップやハイバック、シャーシはハイクに必要な硬さは確保しつつ、硬すぎない感じ。
硬いバインが好きなら、カーボンハイバック採用のX-CARBONや、シャーシもごついSTRAIGHTLINEをお選びください。

PRIME X愛用×2名

PRIME CONNECTシリーズ

ゲンテンライダーに愛用者が多いのがコネクトシリーズ。
板のコレクションが多くコンディションや気分にあわせて板を変えるライダーに、ネジを回すことなく工具入らずの5秒でバインディングの付け替えができるためおすすめです。
コネクトシリーズのモデルはスプリットキットを使用することでスプリットボードにも適合します。
(GrizzlyとULTRA RANGERは初めからスプリットキットが取り付けられたモデルです。)

中でもLAYBACKはサイドウォールが低く、ストラップ、ハイバックともに柔らかめで足元の自由度が高いモデルです。

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