スプリットボードはじめました。#6 ファーストシーズン途中経過。

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シーズンも終盤に入るので、今シーズンにスプリットボードデビューをしてからのここまでを一旦ちょっと振り返ってみまっす。

岐阜・大日ヶ岳バックカントリー

岐阜・大日ヶ岳バックカントリー

トリップログ

岐阜・野谷荘司バックカントリー

岐阜・野谷荘司
スプリットならこんな斜面へのアクセスもスノーシューより随分と楽チン。

とりあえずトリップログ。

12月30日スプリットボードはじめました。#4 初歩き!
1月9日スプリットボードはじめました。#5 山デビュー!
1月8日岐阜・大日ヶ岳バックカントリー
1月11日岐阜・野谷荘司 白谷バックカントリー
1月13日岐阜・日照岳バックカントリー
1月15日岐阜・大日ヶ岳バックカントリー
1月18日岐阜・野谷荘司 白谷左俣バックカントリー
1月19日岐阜・御前岳前衛バックカントリー
2月24日岐阜・大日ヶ岳バックカントリー2014/02/24 ※落とし物情報あり。

1月は結構山に入れましたが、2月に入ってから雪があんまり降らなかったり、降ってもそのすぐ後に雨が降ったりしてコンディションがよくなかったこともあり、2月はほとんどスプリットボーディングができませんでした。もっとたくさんスプリットボーディングして、スキルアップしたい!

ソリッドボードとスプリットボードの比較

従来のソリッドボードでのバックカントリーとスプリットボードでのバックカントリーを1シーズン目の初心者なりに比較してみての感想です。ガイドさんみたく毎日のように山に入れるわけではないのでこれからデビューしたいと考えていて主に週末などに滑っているボーダーの方にはかえって参考にして頂けるのかなとも思います。

ハイク

スノーシューだと足が埋まってしんどいところでも、スプリットボードなら楽々のことも多々!

スノーシューだと足が埋まってしんどいところでも、スプリットボードなら楽々のことも多々!

ハイクはやっぱりスノーシューに比べてスプリットボードの方が断然楽です。雪が深ければ深いほどスノーシューと比べてラクです。スノーシューだといちいち足が埋まって足をあげなくてはいけなくて太ももが疲れやすいような状況でも、スプリットなら足を前に送るだけで板の先っちょが一旦雪の中を通って少し前から顔を出し、そのまま進んでいけます。めちゃ楽ちん ^_^

そしてボードを背負わなくてよい分背中が軽いのはもちろんのこと、頭の上の木の枝を気にしなくて良いのがほんと嬉しいです。木の枝にひっかかったり避けようとしてバランス崩したりした時の、体力的そして精神的ダメージ激減です。

もちろん慣れるまでの最初のうちは苦戦することもあります。まずキックターン。でもこれは慣れちゃえばそんなに難しくない気もします。

あと、雪質によってすべり具合が違うので、同じ斜面でもその時の状況でハイクするときのジグを切っていくラインが異なります。
これらもどんどん経験を積めば登りやすいラインでの登り方が自然と身に付いてくるのではと思ってます。

クライミングスキン、シール

まず呼び方。K2のyoutubeなど見てるとクライミングスキンと呼んでいることが多い様に思います。アメリカではそう呼ばれているんですよね。僕はyoutubeをよく見ていたのでその影響で最初のうちはスキンと呼ぶ事が多かったのですが、山いって先輩方と話してると日本ではシールって呼ぶことがほとんどですね。日本でスキンって呼んでるとコンドームと間違えられちゃう??


余談はさておき、このクライミングスキンも慣れるまでは取り扱いが少し面倒かもです。意図せずのり面同士でくっつけちゃうとはがすの手間だし、板に貼る時雪とか水分つけちゃうとうまくくっついてくれないし、逆に剥がすときにはすぐ雪つけちゃうし。これも数こなして慣れるしかないですね。ベテランの方はこともなげに貼ったりはがしたりしてるので慣れちゃえば大丈夫なんだと思います。

ハイク、滑走の切り替え

ハイク終えて滑走、滑走終えて登り返しなどの切り替えは、スノーシューと板を履き替えるのと比べるとスプリットの方が面倒です。板をわったりつないだり、バインをツアーモードとライドモードにかえるのは、K2のKwickerの場合グローブしたままでも簡単にできるのでそれほど手間じゃないんだけど、シールを貼ったりはがしたりするのがやはり面倒。シールの取り扱いに慣れていないうちは特に面倒に感じると思います。
少し登って少しすべって、また登り返してすべるというようなシールの着脱回数も多い時はスノーシュー履いてソリッドボードをかついでハイクした方がスムーズかも。

滑走

左)K2 ULTRA SPLIT、右)K2 ULTRA DREAM

左)K2 ULTRA SPLIT、右)K2 ULTRA DREAM

僕の場合、スプリットボードはK2のウルトラスプリット。ソリッドボードは昨年買ったウルトラドリーム使ってます。

ウルトラスピリットは同じシェイプのウルトラドリームを割ってスプリットにした板なのですべりの比較をするにはちょうど良いのですが、僕ごときが乗るとパウダーでレギュラーのまま滑ってる分にはほとんど違いを感じません(x x)

一般的には、ソリッドの方が接続部にもエッジが入っているので板が固いらしいです。

ゲレンデで滑っても、とんだりまわったりする訳ではないので大きく違いを感じるという訳ではないのですが、少し重くて硬いかなという気はします・・・。
ほとんど参考になるような感想が書けずすみません(xx)

ちなみに板の重さを実際にはかりに載せてはかってみたところ以下の重さでした。

・ウルトラスプリット+Kwiceker BCバインディング 4.3kg
・ウルトラドリーム+Kwicker バインディング 3.8kg

ソリッドボードとスプリットボードの使い分け

スプリットボードをある程度使い関せる様になるまでは、なるべくスプリットはいて行きたいと思ってますが、今後ある程度スプリットがうまく使える様になったら以下のような感じでソリッドボード+スノーシューとスプリットボードとを使い分けしたいと思ってます。

登り返しなし。 ➡ ハイク時間にかかわらず文句無しでスプリットボード。

登り返しがあっても、雪が深くハイク1時間以上(高度差300m程度)の時 ➡スプリットボード

雪が深くなく、あるいはむしろ固い雪面を2時間以内ハイクする時(高度差500mぐらいまで)でかつ登り返しがある時 ➡  ソリッドボード+スノーシュー

岐阜・野谷荘司バックカントリー

野谷荘司バックカントリー

例えばこの辺のエリアで行くと、大日ヶ岳ならスノーシュー+ソリッド(ただ、今はまだスプリットに慣れるためにスプリットで行くことが多いです。)、野谷荘司や野伏ヶ岳など長い時間ハイクするようなところはスプリットという感じです。

特に野伏ヶ岳のように比較的長時間の平地のハイクを含む場合、スノーシューだとちょっと敬遠しがちですが、スプリットがあればどんどん行きたいなと思えます。

そういう意味では、今までハイクがネックで敬遠していたような所へも、スプリットがあれば行きやすいので、滑るフィールドがぐんと広がるのは間違いないです。

スプリットボーディングTIPS

人から教えてもらった事やネットなどで見聞きしたこと、1シーズン目の初級者なりに気がついて工夫している事などをまとめてみます。

シールは家で貼っておく

シールは前日のうちに家で貼っておきます。当たり前言えば当たり前なんですが、僕は最初の頃気がつかず当日出発前にスタート地点で貼ってました。出発前に家で貼っておいた方が、雪などもつかずしっかり貼れるし準備時間の短縮になります。

リフトアクセスで山に入るにも事前にシールを貼っておいて、ツアーモードでリフトにのります。リフト降りる時ちょっと緊張するけど・・。

シールはワックスで押しつける

シールを貼り終わったら、シールに固形ワックスをごしごしと塗り付ける様にして板に圧着します。これではがれにくくなり、またシールの凍結もしにくくなります。

バックパックの中にもワックスを入れておくと登り返しで再度シールを貼るときにも使え、また板のソールが凍って雪がついてしまうような時にもワックスを塗って解消することができます。

ワックスが無いときは、ポールをつかってゴシゴシとこするように押しつけます。

シールの貼付け

シールの貼付け

クランポンは最初から装着しておく

クランポンはついてて困る事はほとんどないですが、ついてると有効な事(固い雪面で良くグリップし、トラバース時にもすべりにくい。)が多いので最初から装着しておきます。ただ、外れやすいクランポンはストラップをつけるなどして失くさない様に要注意。

つまみをつける

K2 Qwicker バインディング

つまみをつけて操作性アップ。
写真のつまみはMSRのジッパープル

スプリットボード用のバインディングにつまみつけてます。グローブしたままでも断然操作しやすくなります。

その他にも、スプリットボードに限ったことではないのですがウェアのジャケットのジッパーのつまみを長いものに換えたり、雪の中へ落としてなくしそうなもの(カメラ、携帯、その他小物)、風でとんでいってしまうもの(シールを入れておくバッグやゴーグル入れる袋など)にはストラップをつけるようにしています。

行動時間を短縮できるギアの選択

こちらもバックカントリー全体に言える事ですが、リスクを伴う野外活動では無駄な行動を極力省いて時間に余裕を持たせる事でリスク軽減ができるので、少しでも行動時間を短縮できるよう行動中のウェアの着脱が少なくて済むファイントラックのニュウモラップや、はめたままでも手作業がしやすく場合によってはハイク時と滑走時に兼用できるアウトドアリサーチのストームトラッカーグローブなど、少しでも行動時間を短縮できるようなギアを積極的に取り入れてます。ひとつひとつの動作ではたいしたことがなくても積み重ねると大きな時間の短縮になりえます。

経験が豊富な人の技を盗む

岐阜・野谷荘司バックカントリー

野谷荘司バックカントリー

こちらもスプリットボーディングに限った事ではないですが、自分より経験豊富な人と一緒に行動できるときは、なるべくくっついて動いて一挙手一投足を見逃さない様に気をつけています。ハイクで後ろを歩くと足の運び方やラインの取り方が勉強になったり(あるいは自然と身に付いたり)、休憩中のふとした動作に(ご本人が気にしていなくても)効率よく動くためのノウハウを見て取れることがよくあります。

スプリットボーディング楽しくてしょうがないです。ハイクが随分楽になったし、ただ単純にスプリット履いて山歩くという行為ですら楽しくて、さらに遠くのいろんな斜面に行けるのが本当に楽しい。もっともっとスキルアップして色んな山の色んな斜面滑ってみたい!

最後に宣伝です^_^;
スピリットでは来期からJONES SNOWBORAD(ジョーンズスノーボード)とKARAKORAM(カラコラム)の取り扱いを開始します。その他にもK2やG3などのスプリットボードも取り扱ってますので、これからスプリット始めたいという方はスピリットでのご購入検討よろしくお願いしますm(_ _)m
お問い合わせはお気軽にどうぞ! info@outdoorgear.jp