karakoramスプリットボードバインディング徹底解説! モデルの選び方、オプションなど

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日本で使われるスプリットボードバインディングの2大巨頭のひとつkarakoram(カラコラム)バインディングを徹底解説します!

こらからスプリットボーディングを始めたい方や、現在他のブランドのバインディングを使っいてkarakoramが気になっているけれどラインナップが多くてよくわからないという方、初期のカラコラムしか知らなくて情報がアップデートされていない方、価格が高いイメージでなるべく見ないようにしている方はぜひご覧ください。

◆参考
2022/23カタログダウンロード
2022/23 karakoramバインディング 早期予約のご案内。

Brand

karakoramは、Mt. フッドやMt. レーニアを擁すアメリカ・ワシントン州のシアトルにほど近い街に工場があります。
幼少期からスノーボードに親しみ、自らがスプリットボーダーでもあるクロスター兄弟がオーナー。

2010年のSplit30をリリース以後、スプリットボードバインディング界を牽引。

JONES SNOWBOARDSのジェレミー・ジョーンズもリリース当初から現在に至るまでスプリットにはカラコラムを使用。

その他にもUNITED SHAPESのオーナーの一人であるGray Thompsonや、PatagoniaアンバサダーでGentemライダーのAlex Yoderなどもソリッドボード用バインディングのConnectを使用しています。

バインディング本体のみならず、クリップ類でもスプリットボード界をリードし、多くのスノーボードメーカーのスプリットボードにカラコラムのクリップが採用されています。

karakoram & GENTEM with Alex Yoder

Brand History

2007年11月スプリットボーディングへとでかけたブライス・クロスターが感じたワンターン目の不満。
山へ降りてすぐさまタイラー・クロスターに電話をかけます。

それから2年の歳月を費やしてカラコラムのスプリットボードバインディングのシステムが熟成。

2010年には最初のスプリットボード用バインディングSplit 30を発表。

2014年にはPRIMEシステムをリリース。

それ以後もとまることなくシステムに改良が加えられ、現在の完成度が高いバインディングラインナップとなっています。

PRIMEバインディング

PRIMEシステムが搭載されているPRIMEシリーズがカラコラムのスプリットボード用バインディング。

Voile(K2)、Spark R&D( Burton, Nitro)など他のブランドが、パックを使用するVOILEの開発したスライド式のシステム採用しているのに対し、karakoramは独自のPRIMEシステムを開発。

その大きな特徴は、素早いモードチェンジと、スプリットボードの結合力、ソリッド感。

初期ver.より改良されたRIDE MODE2.0は、雪詰まりしにくくアングルの調整の自由度が高まりました。

全てのねじに六角ネジを使用しているのが、karakoramスプリットボードバインディングはアドベンチャーギアでもあることの証。
山行時の携行は重たいドライバーではなくかさばらず軽量な六角レンチですみます。

ライドモード(滑走)
ツアーモード/スキーモード(ハイク)

PRIMEシステムが搭載されているのは大きく分けて2シリーズ。

ALPINE PRIMES・・・スプリットボードメイン。
オプションのQuiver Connectorを使用してソリッドボードにも使用可能。

PRIME CONNECTS・・・ソリッドボード(ノーマルなスノーボード)メイン。
オプションのスプリットキットを取り付けてスプリットボードにも使用可能。

サイズ

SML
US6-8
24〜26cm
US8.5-11
26.5〜29cm
US11.5-13
29.5〜31cm
Men’s

XSSM
US5-7
22〜24cm
US6-8
23〜25cm
US7.5-10.5
24.5〜27.5cm
Women’s

ALPINE PRIMES

サイドウォールが金属製で、軽量かつハイクも滑走もしっかりとサポートし、スプリットボーディングを主目的とするのがALPINE PRIMESシリーズ。

ツアーモードインターフェイスライドモードインターフェイスヒールロック機構が付属しており、他にパーツを購入することなくスプリットボードバインディングとして使用可能。

スプリットボードメインでの使用を考えるならこちらのシリーズから選択がおすすめ。

カラコラム アルパインプライム
アルパイン プライムシリーズ

モデルは4種。下のリストで右へ行くほど硬くレスポンス重視のモデル。
STRAIGHTLINE以外はWomen’sモデルがあります。

NOMAD
(W’s)
PRIME-X
(W’s)
X CARBON
(W’s)
STRAIGHTLINE
*Men’s only
入門機ヒールカップ一体型シャーシ
最軽量モデル
ヒールカップ一体型シャーシ
カーボンハイバック
強固なシャーシ
カーボンハイバック
640g550g560g785g
118,000円133,000円158,000円148,000円
右へ行くほどレスポンス重視
*重量は本体片足
*価格は定価(税別)

おすすめモデル

これからスプリットボードを始める方へのおすすめは、やはり価格が抑えられたNOMAD。
スプリットボード用バインディングとして必要十分な機能を備え、インターフェイスやヒールロックを別途購入する必要はありません。

予算に余裕があり、軽量さを求めるのであればPRIME-X。
自分自身も気に入って愛用しています。
軽量化がすすんだ現行モデルが欲しい・・・。

雪が硬くともガシガシと山を登り、氷の急斜面でもかっとばして滑る屈強なあなたにはSTRAIGHTLINE。

PRIME CONNECTS

サイドウォールが樹脂製で、ノーマルなスノーボードでの使用をメインの用途としたラインナップ。
インターフェイス類は付属しておらず、オプションのスプリットキットによってスプリットボード用のバインディングとしても使えます。

22/23カラコラム コネクトシリーズ
プライム コネクトシリーズ(ALL MOUNTAINシリーズ)

価格が気になる人はここに注目!

コネクトシリーズの中でも以下の2モデルについてははじめからスプリットキットが取り付けられています。

インターフェイスが付属しているため、オプションなしでスプリットボード用として使用できます。

Grizzly SplitRecon Split
やわらかめ。
サーフフィーリング
硬め。
ハードチャージング。
840g815g
77,000円95,000円
*重量は本体片足
*価格は定価(税別)

GRIZZLY SPLIT

カラコラム グリズリースプリット

カラコラムバインディングのラインナップのうち、一番手頃な価格のスプリットボード用バインディングがこのグリズリースプリット。今まで価格が手頃だったSpark R&DのARCも2022/23からARC STへのモデルチェンジとともに値上がりをして定価で61,000円、加えてARC STについては、別途PUCKS11,500円の購入が必要となるため、これまで大きかった価格差が随分と縮まりました。

Grizzly Split 定価77,000円(税別)
ARC ST+PUCKS 定価計 72,500円(税別)

こんな方におすすめ

  • 硬いバインは嫌だ。
  • ゲレンデでも使いやすいのがいい。
  • 長い距離はあまり歩かない。
  • 標高の高い山など難易度の高い山へはあまり登らない。
  • とにかく予算を抑えたい。

ヒールリフター&ヒールロック

注)ただし、Grizzly SplitとRecon Splitの2モデルとも付属するヒールライザーはシングルでヒールロック機構なしなので注意が必要。(オプションでスプリットキットを購入する場合も同様)

フィールドによっては、デュアルスピードライザー(2段階のヒールリフター)やヒールロックがあったほうが良い場面もあるが、スプリットボード初心者ならなくても大きな問題はなく、後からパーツのみを購入して交換することもできる。

個人的にはほとんどヒールロックを使わないため、板によっては軽量かつシンプルでトラブルが少なく操作が簡単なシングルタイプをあえて取り付けています。

※ちなみに、Spark R&Dの全てのスプリットボードバインディングについてもヒールロック機構は別売りとなっています。

オプション

PRIMEシリーズにはオプションも豊富。

標高の高い山へ登る方には必携のスプリットボードクランポンはもちろんのこと、ワンタッチでとりつけられる簡易的なスノーシューのようなSenders Plates(センダープレート)や、クランポンをブーツアイゼンのように使うことができるFront Points(フロントポイント)などがあり、アドベンチャー系のスプリットボーダーのニーズを満たします。

また、インターフェイスやハイバック、ストラップなどのパーツ販売もされており、カスタマイズや修理もに対応します。

スプリットボードクランポン

PRIMEシリーズに使用するクランポンは専用となります。

バインディング本体へと装着することで使用できます。また、バイン本体+クランポン(板なし)で使用すこともでき、簡易ブーツアイゼンのようなイメージで使えるため、シール登行ができないような急な斜面の硬めの雪面をつぼ足で歩く時には、足がすべりにくく重宝します。

使用映像は1:22から

Senders & Front Point

LIGHT RIDE MODE

通常のライドモード2.0のかわりに、LIGHT RIDE MODE(ライトライドモード)を使用すると軽量化がはかれます。

ピークハント系のスプリットボーダーには嬉しいオプションです。

LIGHT RIDE MODE

Quiver Connectors

ノーマルなスノーボードに、オプションのQuiver Connector(クイバーコネクター)を装着すれば、PRIMEシリーズのバインディングが、ノーマルなスノーボードでも使えます。

※コネクトシリーズの一部モデル(Free RangerやReconなど)には標準装備

Quiver Connectors

これ、スプリットとノーマルな板の両方持っていくときでもバインはひとつで済むし、板重ねられるしで遠征で荷物を減らしたい時にかなりグッドです。

karakoramならおまかせください!

karakoramに関するお問い合わせはどうぞお気軽に。

日々のBCトリップでも、ゲレンデを滑る時にもカラコラムバインディングを実際に使用しているので、いちユーザーとしてのリアルな使用感などをメリットだけでなくデメリットも含めてお伝えできると思います。

店頭でも実物をご覧頂くことができますので、ご興味がある方はぜひご来店ください。(フィールドへ出ていることも多いためご来店時は事前アポお願いします。)

karakoramに関しては、輸入元がほとんど在庫をもちません。当店でもたくさんの在庫は持てないためシーズンに入ってからのご注文はご用意できないことも多いです。

karakoramのオーダーはぜひ早期予約をご利用ください。
お好きなモデル、サイズが確実に、そしてお得にご購入いただけます。

2022/23カタログダウンロード

2022/23 karakoramバインディング 早期予約のご案内。

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